クイック矯正【審美歯科】

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審美基準

まず、口唇と歯の関係を評価します

 上の前歯の先端(切縁)と奥歯の外側の先端(頬側咬頭頂)を結ぶ仮想線(facial cusp line)を想定して下さい。

 @ 上の前歯の切縁は瞳孔線や下口唇と水平関係にあるか?
 A 微笑んだ時に上の前歯の切縁は下口唇が作るスマイルラインに沿っているか?
 B 奥歯に行くに伴って歯の見える状態が漸減しているか?
 C Buccal corridor (微笑んだ時に出来る口角と歯との間の暗く見える空間)が存在するか?
 D 以上の4項目が顔面正中を境に左右対称であるか?
                    口唇と歯との参考線の関係

 顔面の正中線 と 上の歯列の正中線 と 下の歯列の正中線 の3者は一致していることが一つの理想ではあります。  
しかし、一致せずに多少のズレがあっても、三つの正中線が平行であれば、審美歯科的に問題になることはありません。

次に、歯肉のラインについて評価します

 正面から見た歯肉の見え具合は、
歯肉のラインが正中線に対し左右対称で、自然なスキャロップ型を描いている、という状態が審美歯科的にも良好です。
臼歯部から前歯部にかけて連続していて、同じ平面上にあることは、当然ながら大事なことです。
          スキャロップ状の歯肉

そして、歯列と歯の評価についてみてみましょう

 上の正面の前歯(中切歯)は歯列の構成要素の中でもっとも目立つことが大切です。
漫画の歯と異なり、歯の大きさは1本1本違います。  大きさを単純に比較するならば、大きい前歯、小さい前歯、大きい犬歯 と並ぶことになりますが、正面からお口を見て見える歯の大きさで考えるならば、歯列はカーブを描いていますから、そうはなりません。  正面の歯はその全てが見えますが、奥に行くに伴い正中よりの一部(近心側)が見えるようになります。

 審美的な前歯の見え方は、
     中切歯 : 側切歯 : 犬歯 = 1.618 : 1.0 : 0.618
黄金比を保って、左右対称であることです。
          前歯における黄金比

 前歯の歯軸は、一般に中切歯より犬歯の方が近心傾斜が強く、末広がりにバランスよく並んでいます。
          前歯の歯軸

 そして、犬歯から臼歯(奥歯)にかけての歯軸は、正中線をはさんで線対称となります。  結果として、歯の頬側面(外側の歯面)の傾斜が連続したグラディエーションを示めす事が大事です。
          奥歯の頬側面の傾斜


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クイック矯正の背景となる基本的な事柄について説明しています。