上顎前突(いわゆる出っ歯)、下顎前突(いわゆる受け口、反対咬合)の症状がひどくなると、審美歯科や矯正歯科の保存的治療法だけで
クイック矯正 という訳にはいかなくなります。 どうしても、本来よりも出たり引っ込んだりして位置の異常を起こしている骨格自体を治さないと、納得の行く綺麗さにならない!
そういう場合は、まずベースになる自分の骨自体を外科的に移動させた上で、
クイック矯正 を行います。
通常、顎顔面領域の変形を治すのに用いる手術法は5つあります。
下顎枝矢状分割法 ( Obwegeser-Dal pont 法 )
下顎前方歯槽部骨切り術 ( Kole 法 )
上顎前方歯槽部骨切り術 ( Wassmund 法 )
Le Fort T型骨切り術
上下顎骨移動術
そのほかに、水平移動オトガイ形成術 です。
これらの外科的なアプローチは、矯正治療を済ませてから外科手術を行う、という外科矯正の治療の流れに乗るのであれば、基本的には保険対応で出来る治療法です。 矯正専門でされている先生に相談されれば、詳しくお話が聞けると思います。
一方、美容外科で クイック矯正 の一環としてこれらの外科手術を行う場合は、もちろん保険は効きません。
また、美容外科の場合、入院設備などの限界があるため、多くの場合で前から4番目の小さい奥歯を左右とも抜歯してから下顎前方歯槽部骨切り術 ( Kole 法 )または、上顎前方歯槽部骨切り術 ( Wassmund 法 )による外科手術を選択することが多いようです。
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クイック矯正の背景となる基本的な事柄について説明しています。